誰よりも、君が好き




でも、これは自分でなんとかしないと


…それに、お母さんに話すのって、なんだか照れ臭い。





私は俯いて笑顔をつくる。






「…ありがとう」






そういうと、お母さんは苦笑い。



ごめんね、話せなくて。




でもそれ以上はなにも聞いてこなくって、やっぱり優しいなって思う。







「学校には連絡しておくから、

 部屋でおとなしくしてなさい。」




「ん。ご飯のとき、声かけてね」














自分の部屋に戻ると、一気に力が抜けてため息が出た。






…でも、良かった。



今日は家で一人でいられる。




厳密に言えば、お母さん含めて二人だけどね。










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