誰よりも、君が好き




「…その顔見てたら分かるよ

 結城くんともなんかあったかなって」






…って、本当に全部バレバレじゃん!?






「そ、そんなに顔にでてた!?」



「うん、思いっきり」





急に真顔になって頷く里奈に、思わず笑みが溢れた。






「私には、話してもいいんだから

 いつだって、聞くからね」





じゃあね、と言い残し、里奈は部屋を出ていった。









嬉しかった。


ほとんど分かってるのに、私のことを嫌わないでいてくれるのが。




あかりがいるのに告白の返事も曖昧な私を知ったら、離れていっちゃうと思っていたから。







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