誰よりも、君が好き
里奈と名乗ったそのこに手を引かれ、
戸惑いながらもそのままついていくと
「みんなー!!悠ちゃん連れてきたー」
そこには数人の女子が集まっていて、
楽しそうに会話を弾ませていた。
里奈ちゃんがそう言うと、
みんなが私の方を見る。
そして
「こっち、おいでよ!!」
立ち止まる私に、
里奈ちゃんが手招きをしてくる。
つられて輪のなかに混じると、
ここは普通の(というと変かも?)ところだった。
「私、九重亜架梨。
あかりって、呼んでね!!」
笑顔でそう言われ、私も慌てて自分の名前を言う。
「花崎悠です!!
えっと…よろしくね、亜架梨ちゃん。里奈ちゃん。」
不格好な笑みを浮かべると、
亜架梨ちゃんが抱きついてくる。
「なにこの子!!
めっちゃ可愛いー!!」