誰よりも、君が好き





携帯を取りだし、あいつにメールを送る。




本当は、昨日のことを聞こうかと考えたけど


そんなにあいつを縛るのもよくないかな、なんて思って止めておいた。













+ + + +








「どうしたの?急に。」




お前は心底驚いたような顔をする。




…その手に持ってる弁当、取りに来たに決まってるだろ?


ちょっと考えたら分かるだろ。







俺がいうと慌てたようにそれを差し出す。



先生にもはやく来るように言われてるし、あいつと話したい気持ちを抑えてその場を立ち去ろうとした。






「待って!!」





…のに。







「昨日、帰れなくてごめんね…」






最後の方は声が小さくて聞こえずらかったけど、多分そう言ったんだろう。









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