誰よりも、君が好き






+ + + +






放課後。



ホームルームが終わり、席をたった瞬間。






「結城っ、少しいいか?」





…また仕事かよ。




俺の担任は、俺の人がいいことに頼ってことあるごとに雑用を押し付けてくる。




俺が断らないからって、なんでもかんでもやらせんなっつーの。





…なんてことは、もちろん本人には言わないけれど。









「じゃあ、よろしくな」





笑顔で去っていく担任をこれほどまでに憎いと思ったのは初めてだった。








俺はしぶしぶあいつに遅れることを伝えるメールを送り、早速作業に取りかかる。






このくらいの量なら、急げば10分で終わる…




そう思い、ひたすら手を動かすことに集中した。








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