誰よりも、君が好き
「終わっ………たぁ……」
バンッと机を叩き、疲れをとるように腕を伸ばす。
ひたすらに動かし続けていて痛くなった腕も、プラプラをさせてそれをまぎらわせようとする。
「…よしっ」
作業開始から約10分強。
予想よりもてこずって、予定よりも少々時間がかかってしまった。
俺は資料と自分の荷物を掴み、職員室へ資料を置いた後、
そのままの足であいつの教室へ向かった。
昨日も、今日の昼も。
あいつの傍にいられなかったからかな。
…いつもの何倍もあいつに会いたい。