誰よりも、君が好き





走ってあいつの教室に着き、俺はあいつの名前を呼ぼうと、教室の中を覗きこんだ。








でも、その言葉が俺の口からでることはなかった。











それは――――――






「…っ、だれ、だよ…」










教室の中で起きている光景に、俺は目を見開いた。




小さく呟いたその声は、中にいる二人には聞こえなかったようだ。












―――俺は、見てしまった。






あいつが


他の男と








キスをしているところを
















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