誰よりも、君が好き
「えっ!?」
突然のことで、思わず後ろに倒れる。
「う…わっ!!」
バタッ
そのまま倒れたけれど、不思議と痛みを感じなかった。
…ていうか、床が柔らか…
「ギャッ!!」
そこには、一人の男子の姿があった。
驚きでのけぞると彼は立ち上がり、
パンパンっと自分のついた埃をはらった。
「おい、あかり!!
あぶねぇだろ!?」
彼は私の後ろの亜架梨ちゃんにそう声をかける。
「うっさいな!!悠が可愛いんだもーん」
「えっと…」
たどたどとしていると、
その男子が私にも話しかける。