誰よりも、君が好き






+ + + +







「あっ、すいませ……!!」






朝歩いていると、ぶつかってきたあいつは俺の顔を見た瞬間、気まずそうな顔をする。





なにごとも無かったように、それをスルーするのはとても気分が悪かったし


…なにより、俺があいつを見た瞬間に、また気持ちが振り返しそうで怖かった。






“なにもなかったように”



なんて言うけれど。






…きっと、俺はあいつよりも全然緊張しているし、動揺していた。














自分から撒いた種。



誤解も解かなくてはいけなかったのかもしれないけれど。






これ以上一緒にいてはいけないと思ったんだ。






だから、一生恨まれてもいいから



…もう、俺の傍には現れないでくれ――












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