誰よりも、君が好き









+ + + +








「んっ……」





目を醒ましてすぐ、鼻につく薬品の匂い。




ここが保健室のベッドであることは、すぐに分かった。










「起きた?」





ただ、状況を把握できずにいると、



私に気づいたのか、保険医の先生がカーテンを開けてベッドの方まで来た。










「あの、なんで私、保健室に……」






一番に、疑問に思ったことを聞いてみる。







…廊下で意識を失ったところまでは、ギリギリ覚えている。



でも、そのあとから今までの記憶が、全くない。









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