誰よりも、君が好き
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「んっ……」
目を醒ましてすぐ、鼻につく薬品の匂い。
ここが保健室のベッドであることは、すぐに分かった。
「起きた?」
ただ、状況を把握できずにいると、
私に気づいたのか、保険医の先生がカーテンを開けてベッドの方まで来た。
「あの、なんで私、保健室に……」
一番に、疑問に思ったことを聞いてみる。
…廊下で意識を失ったところまでは、ギリギリ覚えている。
でも、そのあとから今までの記憶が、全くない。