誰よりも、君が好き







「…隼人にも、言うの?」






その質問にも、私は頷く








里奈は、そっかぁ… と呟き、真剣な瞳で私を見つめた。







「私は、あかりも悠も大切だから。
 どっちもの味方になるのは難しいかもしれないけどさ。

 …やっぱり二人が気まずくしてるの、嫌なんだよね。」





「え?」





「お節介かもしれないけど、これくらいは許してよ?」








里奈はにかっと笑ってそう言うと、自分の席に戻っていたあかりに声をかけに行った。









…いったい、なにをするつもり……?










そう考えているうちに、里奈はあかりを連れてこちらにやってきた。










「ほらっ、行くよ」



「待ってよ、もうすぐ授業が…」




「うん、サボろう。」




「えぇ!!?」








< 214 / 275 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop