誰よりも、君が好き
「…隼人にも、言うの?」
その質問にも、私は頷く
里奈は、そっかぁ… と呟き、真剣な瞳で私を見つめた。
「私は、あかりも悠も大切だから。
どっちもの味方になるのは難しいかもしれないけどさ。
…やっぱり二人が気まずくしてるの、嫌なんだよね。」
「え?」
「お節介かもしれないけど、これくらいは許してよ?」
里奈はにかっと笑ってそう言うと、自分の席に戻っていたあかりに声をかけに行った。
…いったい、なにをするつもり……?
そう考えているうちに、里奈はあかりを連れてこちらにやってきた。
「ほらっ、行くよ」
「待ってよ、もうすぐ授業が…」
「うん、サボろう。」
「えぇ!!?」