誰よりも、君が好き





不安げに二人に聞くと、横にいたあかりが私を抱き寄せる。






「大丈夫だよ。絶対」



「もし無視されたら、私が結城くんぶん殴りに行くから!!」



「え、それはちょっと……」








腕捲りをし始めた里奈を、慌てて止める。




すると里奈は、ふふっと笑ってこう言った。









「うちらは悠の味方だよ。

 …いっかい、勇気だしてみちゃえば?」








胸に広がる、あったかさ。



二人も、私の行く道を照らしてくれるんだね。







…だったら




その思いに私が応えなくて、どうするっていうのさ。












「告白、するよ」






意を決した私の心に、一切の迷いはなかった。










< 230 / 275 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop