誰よりも、君が好き








+ + + +








二人の言葉に背中を押され



…気づけば放課後。

そして、匠くんのクラスの前まできた。







教室の中は静かだし、そこに匠くんがいるっていう確証なんてどこにもない。









…それでも


匠くんのクラスまで来たっていうので、ちょっとだけ進歩したって思わない?








…なんて


本人に話しかけなきゃ、なんの意味もないんだけどね。











そんなことを一人で考えていたとき、だった。





カタン





中で物音が聞こえた。



…誰か、いるんだ。








私はそれだけのことで気が狂いそうになる。


…緊張、しすぎかな。










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