誰よりも、君が好き














―――――――――――










俺は次の日、病院のベッドで目を覚ました。







昨日の出来事は、全部本当で






ショックで気を失った俺も、夏希と一緒に病院に運ばれていたらしい。











俺の親も、夏希の親も、



俺を責めることなんて一度たりともなかったけれど








ベッドに横たわり目を覚まさない夏希と



目元を腫らして、傍から離れない親たちの姿を見ていると



















――俺のせいで、夏希が死んだんだ





―――――俺が夏希を、殺した?


















俺は、自分の彼女を、殺した――――
















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