誰よりも、君が好き

そして匠くん


そんなあからさまに「まだあんの?」って顔しないでよっ

地味に傷つくから。








「匠くんに、訂正してもらいたい言葉があるの。」





匠くんの言葉の間違いは、訂正、してもらわないといけないからね。







「……私が、匠くんのこと嫌いになるわけないじゃない。　『俺のこと、嫌いになった?』…なんて。　そんな言葉、二度と言わないでよ。　ちゃんと、訂正してよ。」








…私も、だめだなぁ。


……涙って、なんでこんなに止まらないのかな。

なんでこんなに、堪えられないのかな。











私の言葉に、匠くんは反応してくれない。








「私、何度も言ってるじゃん。

　私が好きなのは、匠くんだけなの。　匠くん以外見れなくて、ずっと苦しくて、悩んで。　……バカみたいって、思うかもしれないけどさ。　…私の想い、信じてもらえてないのは悔しいよ」