誰よりも、君が好き
「お、重いって、どういう……」
「そのまま
俺のこと、好き好き言い過ぎ。 そんなに軽々しく口にすんな。 どんな俺でも受け止めるとか、いい加減アホか」
って、ちょっと!!
急にひどくない!?
暴言が過ぎますよっ、匠くん。
人の心をそうやって踏みにじるんですか……?
不安げな私とは対照的に、匠くんは高慢な笑みを浮かべている。
…あれ、戻ってきた
「元下僕が、なに偉そうに俺に説教なんかしてんの? …さっきいった言葉も、俺は訂正したりしねぇよ」
戻った……っていうより、なんか前よりひどくなったんじゃ…
そう、思った時だった。
「う、わぁ!!」
私は匠くんに手を引かれ
そのまま腕を腰に回された。
…私、匠くんに……抱き締められて、ますかね?