誰よりも、君が好き
「悠ー!!
購買一緒に行こうよー」
廊下から私を呼ぶ里奈と亜架梨の声が聞こえてきて、
それに私は振り返る。
「財布が見つかんないよ!!」
どうしよう!!
確かに、朝鞄に入れたはずなのに…!!
こんなときに限って、まさか忘れた…なんてことはないはず…
気づけば二人は教室に戻ってきていて
呆れたような表情で私を待っている。
申し訳なさで慌てるけど、余計に鞄の中がぐちゃぐちゃになるだけで、
見つかる様子がなかった。
「ふぇぇ!?なんで!?」