誰よりも、君が好き
「花崎、俺のこと好きなんだろ?」
…あぁ、なんで私はこの人に恋をしてしまったんだろう。
なんで、告白なんてしてしまったんだろう。
「俺の言うこと、聞いてくれるよな?」
もうその言葉には、私の拒否権なんてないように感じた。
頷くことも否定することもせずに、
私はじっと彼の言葉を聞いていた。
そして
「お前は今日から、俺の下僕だ。」
これから、私の最悪の高校生活が幕を開けようとしていたんだ。
間違えていた。
これはきっと、恋なんかじゃなかったんだ。
一目惚れなんて……するわけない!!
結城くん、君はもう、私に優しくしてくれませんか??
優しかった君は、一体どこに消えてしまいましたか―――?