誰よりも、君が好き
その衝撃からパッと視線を外す。
一体イケメンが私になんのよう…!?
興奮ぎみで俯きながら考える。
「体調、悪いの?」
立ち上がらない私を見て不思議に思ったのか、
イケメン君(仮)は私へと手を差しのべてくれた。
性格まで、かっこいいの…?
少女漫画で見るような、
絵に書いたイケメン。
私は一目で恋に落ちた。
「だ、大丈夫です!!」
ドキドキする心臓を抑えつつ、
私は差し出されたイケメン君の手を握って立ち上がる。
私がバランスをくずして転びそうになると、
腕を引っ張って支えてくれた。
…遅刻して、良かったかも。
つい、そんなことまで考えてしまう。