誰よりも、君が好き
約束って言葉が、私の心に反響していた。
嬉しくて、ドキドキしてる。
お昼のことなんて、まさに下僕みたいな扱いさせられるわけだけど、それでも匠くんとの約束が嬉しくて、つい舞い上がってしまった。
「うん、分かった!!」
私は”約束”を受け入れて、首を大きく縦にふる。
すると匠くんは小さく微笑んで、今度こそ、なんていったあと
「また明日」
って、私に背を向けて片手を上げた。
意地悪な匠くんは、やっぱり偽物の匠くんなんだよ。
私が見てきた今日の匠くんは、素直で優しくて、とってもかっこよかった。
…また明日、か。
何気ないその言葉に胸を膨らませ、その日の夜は次の日の待ち遠しさか上手く眠りにつくことができなかった。