誰よりも、君が好き
「ねぇ、昨日なにがあったの!?」
学校についたとたん、聞いてきたのはあかりだ。
確かに昨日のことは悪いと思ってるけど、私が匠くんの下僕…だなんて、死んでも言いたくない!!
…それに、これは二人の秘密だから。
「い、いろいろだよっ」
私はあかりの言葉を適当に交わす。
でも、それだけでは引き下がってくれなかった。
「昨日あのあと、結城くんといたじゃん。
…どういう関係?」
図星をつかれてなにも言えなくなる。
ばらしちゃったら最後、なにされるか分かんない。
言いたくないし、言っちゃダメだって分かってるのに、あかりはずっと問い詰めてくる。
誰かー!!
あかりのことを止めてくださーい!!
そんな心の叫びは、届いたようだった。
「おいあかり。
悠困ってんじゃん。やめなよ。」