誰よりも、君が好き




二人の間に入ってきてくれたのは




「は、隼人くん…」





前は河村くんって呼んでたけど、仲良くなってからは隼人くんって呼ぶようになったんだ。




それにしても、ナイスタイミング!!隼人くんっ!!







「だって隼人、悠ってば」


「言い訳しない。
 悠だって言いたくないんだろうし、無理して聞いちゃダメだろ?」





は、隼人くん…!!



小さなその気遣いに心を打たれる。



やっぱり隼人くんはいい人だ!!





「あかり…ごめん。

 今は言えないんだ。」






今はって言ったのは、いつか話したいって思ってるから。



まだ話せないけど、きっといつか話すから。






「…じゃあ、いつか絶対話してよね?」


「だからあかり…」




隼人くんは苦笑しながらあかりを止めに入るけど、私がそれを遮るように言った。







「うん。絶対だよ!!」








それからはあかりもなにも触れてこなくて、後から教室に来た里奈はそもそも昨日のことを全く気にしていない様子だった。







…とりあえず、一件落着?






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