誰よりも、君が好き
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それからまた一ヶ月くらいがたった。
私はあのときの匠くんとの“約束”をずっと守って、今でも下僕として一緒にいる。
…って、これはいいことなのか??
お昼頃、携帯が光っているのが見えた。
匠くんから。
内容は
お昼食べるから屋上来い
って、たったの一言。
しょうがないなーなんて思いながらも、どこかこんな呼び出しに嬉しさを感じている私がいた。
「悠、どこ行くの?」
ご飯を持って教室を出ようとしたところで、里奈に声をかけられた。
「ちょっと、屋上で約束してて」
そう言うと、里奈は残念そうに、そっかーと言う。
うぅ…
罪悪感が半端ないよ…!!
そんなことを思いながら、私は教室からそっと抜け出す。