誰よりも、君が好き




+ + + +






それからまた一ヶ月くらいがたった。



私はあのときの匠くんとの“約束”をずっと守って、今でも下僕として一緒にいる。






…って、これはいいことなのか??









お昼頃、携帯が光っているのが見えた。




匠くんから。





内容は

お昼食べるから屋上来い

って、たったの一言。





しょうがないなーなんて思いながらも、どこかこんな呼び出しに嬉しさを感じている私がいた。






「悠、どこ行くの?」





ご飯を持って教室を出ようとしたところで、里奈に声をかけられた。






「ちょっと、屋上で約束してて」




そう言うと、里奈は残念そうに、そっかーと言う。




うぅ…

罪悪感が半端ないよ…!!







そんなことを思いながら、私は教室からそっと抜け出す。







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