誰よりも、君が好き



匠くんは満足そうに私を見てきた。




私はと言えば、この数分で何回ため息をついたことか。







すると




「わっ!!!

 ひょ、はくみくん!?」





匠くんがいきなり私の頬っぺたを引っ張ってきた。



地味に痛いし!!






「ばーか。なにやってんの?

 早く弁当食わないとほんとに遅刻するぞ?」






その言葉で私はハッとする。



私、まだお弁当食べてないよ…







「ほら、急げ。」





匠くんは急かすようにお弁当を私の口に突っ込んでくる。





…って、なにこの展開!?



どういうこと!!?






< 88 / 275 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop