誰よりも、君が好き
匠くんは満足そうに私を見てきた。
私はと言えば、この数分で何回ため息をついたことか。
すると
「わっ!!!
ひょ、はくみくん!?」
匠くんがいきなり私の頬っぺたを引っ張ってきた。
地味に痛いし!!
「ばーか。なにやってんの?
早く弁当食わないとほんとに遅刻するぞ?」
その言葉で私はハッとする。
私、まだお弁当食べてないよ…
「ほら、急げ。」
匠くんは急かすようにお弁当を私の口に突っ込んでくる。
…って、なにこの展開!?
どういうこと!!?