誰よりも、君が好き
待って。
待って待って。
私里奈にそんなこと言ったっけ…
いいや、言ってないですね。
「里奈、それいったいいつ…!?」
里奈は少し考えるようにしてから笑顔でこう言った。
「お昼にさ、二人で話してたじゃん。
また放課後って!!」
そのあと里奈は、「あれっ?これって言わない方が良かったのかな?」と苦笑いをした。
…聞かれてたんだ。あの話。
「なるほど。そういうことか。」
そして気づけば、目の前にあかりの姿があって。
満足げにニヤニヤとしているあかりを、初めて怖いと思ってしまった。