誰よりも、君が好き



+ + + +




「…なるほどー。

 なんか、意外だね。あれって全部演技なわけか。」





話終えると、あかりがそう呟いた。




…確かに、演技なのかな。


そうやって思ったことなかった…






「…にしても、どうして下僕?」



「そ、それはさっきも言ったじゃん!!

 なんかもう頷くしかない雰囲気で…」



「いや違うって!!

 悠じゃなくて…なんで結城くんは、悠のことを下僕にしようと思ったのかってこと!!」





…考えたこと、なかった。





「あぁ!!それは思った!!……」





だんだん、二人の話す声がフェードアウトしていった。



なんで匠くんは私を下僕にしようと思った?



私がウザかったから?使えると思ったから?





…確かに、私自身自覚があるほどに単純だとは思うけどさ。



なら、なんで匠くんは私に優しくしてくれるんだろう…?






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