誰よりも、君が好き
「花崎ー、職員室で待ってるからなー?」
うげっ
若干忘れかけていた用事を、先生の意地悪げな表情で思い出してしまう。
…やらなきゃダメですかね、それ。
「悠、どうかした?」
私がテンションを最低に持っていこうとしていたとき、声をかけてくれたのは隼人くんだった。
「は、隼人くん…!!」
私は涙ぐみながら事情を説明する。
全部話終えると、隼人くんはうんうんと頷きながら考えてくれているようだった。
「…取り敢えず、職員室に行ってみなきゃダメだよね。
もし一人が嫌なら、俺もついていくよ。」
「本当!?」
噛みつくように隼人くんに抱きつく。
「ありがとう…ありがとう…」
何度も何度もお礼を言う。
ありがとうじゃ言い尽くせないよ…!!
「…ゆ、悠、そろそろ離れて?」
「あっ…ごめん。」
私は隼人くんからパッと離れた。
…って、
「隼人くん、顔真っ赤!!」