復讐の祭壇
どれだけ立ち尽くしただろう。

回りの人の目。

もうそんなの、どうだっていいの。

何人か、車を呼んでいるみたい。

あ。

目の前に女の子がいる。

どうしたの?危ないよ?

見たことある顔だな。

何しに来たの…

「自分だけ、死ねなかったね!ふふ!」

「うん…」

「お姉ちゃん、死にたかったの?困ったなぁ…自分から接触しないといけなかったのに、相手からされちゃったからね。」

「死にたい!いっそ、殺して! 」

「復讐なんて、言っちゃったからいけないんだよー?この恐怖と絶望感、たまらないね!」

「…」

「自分だけ、取り残されちゃって悲しいでしょー?」

「約束は…」

「お姉ちゃん、いんがおーほーっていう言葉知ってる?」

「あ、あぁ、あぁぁ…!やめて、やめてぇぇぇ!」

「じごーじとくにいんがおーほー!お姉ちゃんにぴったりだね!」

「やめ、やめろぉぉぉぉ!!!!」

「復讐なんて言うからそうなるんだよぉ?」

「どうしてぇぇぇ、どうして殺したぁぁぁぁぁぁっ!!!」

「ヨミねー、最初からお姉ちゃんのかたぼーを担ぐつもりなかったから♪」

「あ…うそ…あ、ぁぁぁ」

「友達を信じなかったお前が悪いんだよ」

女の子が吐き捨てた。

「殺してくださ─」

その瞬間。

私はふらりと倒れた。

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