復讐の祭壇
「葵のスクバの内ポケット…入ってたんだけど」

「っ?!あ、ありえない!見して!」

…本当だ。

由美の手にこじ開けられたバッグの奥に、光るウサギのヘアピンが見えた。

「でも…盗んでないよ!わたし…」

「じゃあこれはなに?!」

「し、知らないの!本当に…」

「嘘だよ!証拠だってあるのに!
もう、葵なんて大っ嫌い!」

「…っ!由美…」

最悪。

友情と言う名のもろいプライドが、あっけなく崩れ去っていった。

…どうして。
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