復讐の祭壇
承諾する以外に、どんな選択があったのだろうか?

私は、あのとき何と言えば良かった?

『わかった』

もう、決まってるでしょ。

葵を裏切った気持ちからか、涙が止まらない。

「もぅ…やだ」

そんな私の小さなつぶやきは、アトリウムの廊下に静かに消えた。
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