幕末の狂い咲きの桜の下で…
「譲ちゃん大丈夫か?」
心配そうな声で話しかけてくれる優しそうな頭くるくる癖っ毛なお兄さん。
でも、どれだけ優しく言われても人が怖くて…
私は力を振り絞って言った…
『おにぃしゃん誰…?こわ、い…さ…わら、ないで…わ、たしをほっ…てお、いて…』
私は少し残るそういって意識を手放した。
「以蔵!早くきぃ!!」
大きい声で言うとのそのそと「悪い龍馬…」といいながら以蔵と言われる人が来る
「運ぶの手伝え」
龍馬はそう言っていわゆるお姫様抱っこをする
「それじゃぁ俺必要なくないかぁ?」
と突っ込む以蔵。
「はい。」
龍馬はそういって以蔵に少女を渡した。
「はぁ…(いつものことだからいいが…龍馬はよく言葉の使い方がおかしくなるな…)」
以蔵は密かに思いながら、二人は歩きだしたのだった…