幕末の狂い咲きの桜の下で…
「そうか…嬢ちゃん名前は?」
『紅、月…黒羽』(アカツキクレハ)
と小さく震えた声で言う
「俺は坂本龍馬ぜよ!」
「岡田以蔵」
怖がる黒羽を気にしながらも二人は明るく自己紹介をした。……以蔵は明るくではないが……
「俺たちは何もしないぜよ。安心していいじゃき!」
龍馬はニッコリ微笑む
『あの…こ、ここは…どこ、ですか?』
「名は忘れたが…江戸の宿だ。俺たちは剣術の稽古に此処へ来ているのだ。」
ぶっきらぼうに言う以蔵にたいして黒羽は…この人達はいい人なのかな?と認識しはじめていた。
『あの…今…何幕府ですか?…』
着物と坂本龍馬という名前にあれ?と思った黒羽は恐る恐る聞いた。
「黒羽そんなこともしらんのか?徳川ぜよ!」
『え…?今、なんて…?』
「だ〜か〜ら!徳川だよ徳川!」
今度は以蔵が言う
……タイムスリップぅぅぅぅ!!!
んなあり得ない!!!
〔一応言っときますが黒羽は5歳です!! by作者〕