幕末の狂い咲きの桜の下で…
放心状態でまた何も言わなくなった黒羽に「嬢ちゃんはどこからきたんだ?」と以蔵が聞いた。
私はどうしようかと迷った…
けど…
『私は…』
私は言ってみようと思った。
信じてみようと思った。
だから私は…
『未来から…来ました。』
嘘はつかない。
「「み、未来!?」」
二人は綺麗に声をはもらせていった。
少しの沈黙の後…
「黒羽ちゃんは本当不思議な子じゃき〜」といって黒羽の頭を優しく撫でた触れたときビクッと震えたが、慣れたのか今はうとうととしていていまにも眠りそうな勢いだ。
「未来からきたんだ…疲れただろ。少し休め」
と優しく笑いながら言う以蔵。
そんな優しい以蔵は珍しく、龍馬は少し目を見開いたとか……
『岡田しゃん、坂本しゃんありがとございます。』
少し苦笑をもらしながら言って静かに寝息をたてはじめた。