幕末の狂い咲きの桜の下で…

放心状態でまた何も言わなくなった黒羽に「嬢ちゃんはどこからきたんだ?」と以蔵が聞いた。

私はどうしようかと迷った…

けど…


『私は…』

私は言ってみようと思った。
信じてみようと思った。
だから私は…

『未来から…来ました。』

嘘はつかない。

「「み、未来!?」」

二人は綺麗に声をはもらせていった。

少しの沈黙の後…

「黒羽ちゃんは本当不思議な子じゃき〜」といって黒羽の頭を優しく撫でた触れたときビクッと震えたが、慣れたのか今はうとうととしていていまにも眠りそうな勢いだ。

「未来からきたんだ…疲れただろ。少し休め」

と優しく笑いながら言う以蔵。
そんな優しい以蔵は珍しく、龍馬は少し目を見開いたとか……

『岡田しゃん、坂本しゃんありがとございます。』

少し苦笑をもらしながら言って静かに寝息をたてはじめた。
< 6 / 20 >

この作品をシェア

pagetop