あしたのはなし


私(ひいな)は入学してすぐ、バイトをはじめた。

家の近所に新しくできた飲食店のオープニングスタッフ

とりあえずライブ資金をためるために始めた。

そこで働く同期、歳上の人たちは、みんないい人だらけで、休みを合わして遊んだりもした。少し恋もした。学校以外にもこんな楽しい世界があるんだって思えた。
学校だけがすべてじゃないと思えた。

私は、最初、ホールで働いていたけどあわなくて、厨房に移った。

もちろん回りは男だらけで、私は小さい頃からわりと、男の子とあそぶ元気な子だったので、特に問題はなかった。

ある日の夜中、いつものようにTwitterをしていたとき、急にバイトの2つ上の人からLINEがきた。

拓『ひぃ』

私『なに』

拓『ひま』

私『へー』

拓『つめた。』

私『無視。』

拓『外出てきて』

私『今から?』

拓『うん』

私『眠たいから今度な』

拓『出てきて』

私『どこおるん?』

拓『友達とラウワン。めっちゃおもんない。ひま。』

私『うん』

拓『外出てきて』

私『なにすんの?』

拓『はなそ』


夜の1時ぐらいだった。
私は、心のなかではとても嬉しくて、2つ上のしかも彼女持ちの彼の誘いにおもわず
『わかった。』といってしまった。


拓『今からいくわ。』


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