ああっ貧乏!
あとがきと、理解と感謝
私は自分から友達を遊びに誘ったことがありません。
私は自分からアレが欲しいと言ったことがありません。
すべては貧乏ゆえに。
友達と遊びに行けば肩身のせまい思いをし、
流行りの高い服を身にまとう同じ年頃の女の子をみれば
自己嫌悪に陥ります。
みんなでアレをしよう、アレを買おう
女の子特有のそれに水をさす辛さが、わかるでしょうか。
あの、妬むような、空気を割くような視線。
私は一瞬にして、KYで盛り上がりを阻止する“敵”になってしまうのです
嫌で嫌で、なんど泣きそうになったか。
否、なんど泣いたか。
友達がそれで離れていくことも少なくありませんでした。
この話を書いたのは、皆さんに理解していただくためです。
空気読まない貧乏を敵視してしまうのは仕方ありませんが、やはり言い出した本人の辛さを理解してあげてほしいです。
トラウマになるくらい辛いのですよ。
どうかそんな子がいたら、笑って飛ばしてあげてください。
気にしないふりをして、次に移ってあげてください。
それだけで私たち貧乏は
四けたの服をもらうよりも嬉しくなるのです。
一人でも多くの貧乏な子が、気兼ねなく遊べる世の中になりますように。