冷たい幼なじみに恋をして
「んで?なにがあったの?」
屋上について、しばらくして私が落ち着くと
夏香が口を開いた。
「合コンいくんだって、龍平。」
夏香は私と龍平の関係を知っていて、いつも相談している。
「合コン!?龍平くんが?」
「うん。」
話しながらも、また涙が出ちゃう。
なんでこんなに辛いんだろう。
じゃべってもくれない人のことを、なぜいつまでも想ってるんだろう。
「あのやろう。いつまでも奈々が自分のこと好きだからって調子にのってない?
あぁもう!イライラするぅー。
奈々もあんな奴さっさと諦めちゃいなよ。」
夏香は龍平のことが好きじゃない。
私もそう思う。その方が楽だから。逃げたい。