冷たい幼なじみに恋をして
あっというの放課後。
龍平が合コンに向かう前に話をしなきゃ。
「奈々。頑張れ。」
夏香も応援してくれた。
「りゅ、龍平!!」
少し声が震えちゃったけど、大丈夫。
今日こそは話がしたいから。
「なに?急いでるんだけど。」
そんな私に注がれた冷たい声と視線。
「は、話がしたいんだけど屋上にきてくれない?」
「無理、用事ある。」
ぐっ、用事って合コンじゃん!
酷い。
「お願い、今日で最後にするから。」
耐えて、やっと絞り出した声。
「りゅーーーへーい!」
その時、合コンに龍平を誘った男の子が
教室のドアを思いっきり開けた!
行かないで!龍平。
「わり、ちょっと先行っといて。」
力が抜けてしまいそうなくらい、ホッとした。
勝負はいまからなのに。