冷たい幼なじみに恋をして
「行くなよ。」
「やめてよ、触らないで。」
これ以上泣きたくない
これ以上期待したくない
どうせ裏切るくせに、私に触らないで
「なんで泣いてるんだよ。」
「そんなの!」
‥‥‥そんなの決まってるじゃん。
まだ好きだからだよ。
「お前のこと振り向かせたくて、俺は高校に入ってから無視するようになった。
朝、声かけてくれるのも嬉しかったし
笑いたかった。でも、不安だったから。
お前がいつか俺から離れていくんじゃないかって。怖かった。
急に離れていった俺に、涙を流すお前を見ると
余計に話しかけずらくなって、ずっと無視してた。ごめん。」
「好き。」
やっぱり、龍平のこと諦めきれない。