野球馬鹿に惚れた馬鹿
「え、じゃあ何で生きてんの?」
「は?」
あたしを勝手に殺すな!
なんかこの男の子天然だなぁ…。
「だってさ、150キロだぜ!?俺の投げるボール」
えーっと、
それはすごいことなのか?
あたしは野球のことに関しての知識は全くないからわからなかった。
……ってか、この男の子、この高校の制服来てる!?
「ちょっと!何であたしと同じ高校の制服来てんのよ!」
「だって俺高校ここだし。てか話しズレたな。」
「はあ!?」
まじですか…。
なんかものすごーく嫌な予感。
「おーい!マサー!ボール見つかった?」
マサという奴が来た方向からぞろぞろと五人くらい男の子がやってきた。