野球馬鹿に惚れた馬鹿


「だあかあらあ!あたしは「もういいじゃん、俺らでやろーぜ」



あたしが反論しようとしたら斎藤に言われた。



「お、じゃあ、学級委員はこの二人でいいな?」



皆が拍手する。

はあ…。

皆やりたくないだけじゃんか。



「頑張ろうな!」



なーんて、笑顔でガッツポーズするコイツが憎い。



「てかお前、名前なんつーの?」



いきなり話し変えるし…。

あたしは横目で見ながら聞き返した。



「あんたこそ、何てゆーの?」

「いや、俺が聞いてんだけど」

「人に聞くには自分から」



また言い合いになった。


斎藤はため息をついて、あたしには口喧嘩で勝てないと判断したかわかんないけど、名前を教えてくれた。



「斎藤将。マサって呼んで?」

「斎藤ね。」

「おい」

「あたし、坂本千衣。」

「だからおいって。」

「なによ。」

「マサって呼「無理。」



マサ何て呼べる訳ないじゃない!

そこまで仲良くないし、
カレカノでもないし!
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