野球馬鹿に惚れた馬鹿
アイツの好きな奴


―ピピピピピ


「うぅ〜ん…。」



重たい目をゆっくり開くとカーテンから入ってきてる光に目を覚ました。



「えっ!?もう朝!?」



見るとあたしは制服で。

昨日あのまま寝たみたいだった。


うわーっ、
制服しわくちゃ。

クリーニング出さなきゃー。


でも、仕方ない。
今日はこれで行かなきゃ。




「チィちゃん!いい加減起きなさい!」



お母さんの甲高い声が一階から聞こえた。



「はーい!」



あたしも負けじと大声を出す。


はあ…。

なんかめんどくさいな。



あたしは『しょうがない』と立ち上がり支度を始めた。



――――――……
――――…



「うわーっ!遅刻だぁー!」



何と学校始まる5分前。

遅刻しちゃうに決まってんじゃんかーっ!



あたしは自慢の早い足で何とか



―バンッ

「ギリギリセー「フじゃないから」



……間に合いませんでした。

『フじゃない』ってあたしの声を遮って言ったのは勿論、

マサ。
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