あの頃のキミは

「は?!関係無いわけないじゃん!!
あたしっ、絵麻の親友だよ?!

それに…心配なの。
絵麻、今幼稚園の時の事が思い出せなくて悩んでて…最近になって所々思い出すようになったって…」

そう言いかけて柴咲が しまった という顔をした。

絵麻のことだから
思い出せない事を俺に言うなとでも言っていたのだろう。


「…大丈夫、知ってるよ」

「…え?」

「絵麻が幼稚園の頃の記憶をなくしてるってこと…俺のことを女だと思ってたってことも、全部。最初からわかってたことなんだ」


「なんで…何が…あったの…?」

しょうがない…
いずれバレることだし、段々と記憶が戻ってくる時に知ってくれている人が身近にいると助かるだろう。

「…今から話すことは、他言無用で…」



< 138 / 187 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop