あの頃のキミは
集中しながらやるも、途中どうしても
放課後の情景が浮かぶ。
距離の近かった凪くんと満里奈ちゃん…
気になる。
絵になる2人を思い浮かべて
それを振り払うために頭を横にふる。
「ちょっと!絵麻大丈夫⁇それじゃあ
折角覚えても全部飛んでっちゃうよ?」
つぐみの声にハッと我に帰る。
「だ、だよね…うん、集中集中!」
「ねぇ、絵麻。
もしかしてあの2人のこと考えてた?」
ギクッ
明らかに手を止めてしまう私。
なんでわかったんだ…
「大丈夫だよ、皆見なら。だって、星野満里奈の事苦手そうだったし…きっと何か事情があるんだよ‼︎」