あの頃のキミは
「でも、なんか親密そうだったし…あの2人」
しょぼんと肩を落とすとビシッと
シャープペンの先をこちらに指す。
「皆見にもなにか事情があるのよ、きっと‼︎
だって、ケータイの番号さえも教えてないんだよ?あの子には!」
た、確かに…
「だから気にするのやめ‼︎勉強、勉強‼︎」
「うん、ありがと…つぐみ。」
どうにか気をとりなおして
勉強を再開させる。
外は暗くなり、しとしとと雨が降り始めていた。