あの頃のキミは
気まず過ぎる!そう思ってすぐさまつぐみに駆け寄る。
教室に戻る途中でつぐみと冬夜くんに
今朝話した子が、ついさっき挨拶をした子だという事と思い出した事を話した。
「えぇっ?!…絵麻…どんだけド天然なのぉ?!」
「これじゃあ、ただの馬鹿だよ…」
自分の馬鹿さ加減が嫌になる…
「永井、結構アホなところあるもんな〜」
と、冬夜くんがカラカラと笑う。
流石の私もイラッとして、ジロリと冬夜くんを睨む。
「まっ、まぁ!うちのクラスなんだろ?とりあえず謝ったらいいんじゃね?いいヤツそうだったし!なっ!」
私が珍しく睨んでくるものだから、少したじろいでいる。
冬夜くん…そんな簡単に言うけど…
私は昨日の彼の少し怒った顔を思い出し
そんなにうまくいくのだろうか…と頭を抱えた。