あの頃のキミは
…満里奈ちゃんと、何かあったのかな…
満里奈ちゃんには悪いけど、凪くんと満里奈ちゃんが何もない事がわかってホッとしている私がいる。
ひとまず…試験に集中しよう。
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キーンコーンカーンコーン…
昨日の勉強会のお陰か、苦手な数学の欄が今までで1番埋まった気がする…!
答案用紙が回収され、ちょっとウキウキした気持ちになる。
何故なら今日から部活が再開されるから‼︎
ウキウキしていると、隣から視線を感じた。
「嬉しそうだね、絵麻」
ちょっと恥ずかしくなり視線を逸らす。
「だ…だって…1週間ぶりの部活だから…」
「本当にバレーボール大好きだね、絵麻は」
そう言ってクスクスと笑う凪くん。
「茶道部は明日からなんだよね…ねぇ、明日部活終わってからでいいから、ちょっとだけ俺に時間くれない?」
「…え、」
パッと凪くんの顔を見ると、またあの悲しそうな顔。
なんで…?
「…うん。」
「ありがとう。じゃ、部活頑張ってね」
そう言って教室を出て言った凪くん。
あの顔の意味が分かるのだろうか?
私の記憶の事も…
「絵麻〜、部活行こー!」
「あ、うん‼︎」
お弁当持ってきたー?なんて話をしながら廊下を歩いてると、「永井さん!」と呼び止められた。