あの頃のキミは
帰り道は部活の話や
明後日やるオリエンテーションの話で盛り上がった。
オリエンテーションは、山登りからの飯盒炊爨だ。
冬夜くんが、この四人で班を組もうといい始めた。
「うん、いいね」
と凪くんが言うのと同時につぐみが
「やだ」
と言う。
「えー、つーぐーみーなんでだよ」
冬夜くんが不満そうに言う。
つぐみがチラッと凪くんの方を見る。
それを察した冬夜くんが、凪くんの肩をガシッと組む。
「なぁ、凪早~お前つぐみに謝らねえと俺ら同じ班になれねぇぞ!」
冬夜くんは、人と直ぐに仲良くなれる人で凪くんとも、もう打ち解けていた。