あの頃のキミは
④美佐ちゃんの暴露
♪ポーン…
無言のエレベーター内に到着音が静かに響いた。
着いちゃった…
「早く降りなよ」
開くボタンを押しながら、なかなか降りない私に怪訝な顔を向けた。
「う…うん」
802 Minami
と書いてある。
ガチャッ
「ただいま」
「…おじゃましまーす…」
おそるおそる部屋に足を踏み入れると
リビングから女の人の笑い声が聞こえてきた。
それは聞き覚えのある声で。
凪くんがリビングのドアを開ける。