あの頃のキミは
「…は?なぁ、俺の耳はおかしくなったのかなぁ…絵麻?」
にっこりしてるけど、目が笑ってないぃぃっ!
「い、……いたって正常かと……」
「なんでっ、一緒に風呂入ったことあったじゃん?!絵麻と明らかに違う部分があったはずでしょ!気づかないとかどんだけ 馬鹿なの!」
一気に早口で捲し立てられ、その迫力に圧倒される。
「ちょっ…だって!そんなトコ見てなかったもん!」
というか、お風呂に一緒に入ってた事を鮮明に思い出せない。
「ふー…まぁいいや。」
ため息をついて、許してくれた凪くん。
そんな様子にほっとしたのも束の間…
今度は意地悪そうに微笑んだ。