あの頃のキミは


「これから嫌という程わからせてあげるよ、俺が男だって」

そういって人差し指で私の唇をツッとなぞる。

「んなっ!!」

あまりにもセクシーなその動きに顔が熱くなると同時に、一瞬忘れていたお母さん達のニヤニヤとした視線に気がつく。


「~っ、てゆうか…そういう事皆の前で言わないって言ったじゃない!」

何が良くて母親にこんな姿を見せなくてはならないのか!

「うん、クラスの皆の前ではね。別に家族の目の前なら、俺は気にしないけど?」

こちらを見下ろしながら楽しそうに笑う。

「こンのひねくれものぉぉぉ!!」



あぁ…
あの可愛かったなぎちゃんは
どこへ行ってしまったのでしょうか…

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